痴漢少年に怒られた!
高校2年の時、私服で電車に乗っていると、制服を着た中学生みたいな男の子が ぶしつけにこちらを見ているのに気がついた。
ちょっと離れたところにいたのに、だんだん寄って来て私の隣のつり革につかまった。
痴漢かな?と思ったけど、車内は空いていてとても痴漢出来るような空間じゃない。
男の子は私より頭一つ背が高かったので、上から私の胸を覗いているようだった。
私は次の駅で降りるので、ドア付近に移動した。
私が電車を降りると、男の子も電車を降りた。
家までは駅から1〜2分。
家までつけられたら嫌だなと思ったので、わざと回り道をしたがずっとついてくる。
仕方なく家に入った。
自分の部屋の窓からそっと覗くと、男の子は玄関の門の前で立っていた。
雨が降って来たのに、30分くらいしてもまだ立っていて、仕方ないので追い払おうとビニール傘をもって庭へ出た。
「何か用?」
少年無言。
「私の事知ってるの?」
また無言。
「雨振ってるから家に帰った方がいいんじゃない?」
無言。
「傘あげるから帰りなよ」
傘を差し出したが受け取らず、突然怒ったように
「ちゃんとブラジャーしなきゃダメだよ!」
呆気に取られてしまった。
「……ちゃんとブラジャーしてるけど?」
「そんなんじゃ丸見えだよ! 痴漢にあう!」
そう言って走り去った。
呆然と立ち尽くす私。
夏にタートルネックでも着ろってのか?
上からのぞかなきゃ見えないんだよ?わかってる?
あの少年は痴漢にあわないように護衛してくれたのか、
それともスキあらば痴漢しようと思ってついて来ただけか。
その後、少年を見る事はなかった。


